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現役イベンター”MERU”が教える! イベント業界あれこれ サンロクゴ(365) VOL.2

こんにちは!現役イベンターのMERUです。

今日も元気に残業三昧の日々でございます。イベント業界は大抵1月・2月が閑散期ですが、オリンピックの影響もあるのか忙しくしております。

さて、今回は「イベント業界で生きていく二つの道」について、そして「イベンターとしてのスタイル」についてお話ししようと思います。

一般的にイベント業界は大衆向けのライブやフェスティバルだと思われがちですが、実はそれだけではありません。ライブやフェスティバルはB to C(Business to Consumer)に対し、イベント業界にもB to B(Business to Business)が存在します。

まずはイベントにおけるこの2つの違い、ご紹介いたします!

1.イベント業界の”B to C”

B to Cイベントは皆さんもイメージしやすいと思います。いわゆる一般の方々がチケット購入や予約をして参加するイベントのことです。ライブ、コンサート、フェスティバル、展示会などです。こちらは企画書も一般の方々に受け入れてもらいやすいよう、最近のトレンドや最新の技術を駆使し作り上げます。ただ、こういったイベントの開催日は基本的に土日開催です。つまりイベンターからすると平日は制作作業、土日は現場といった休みどころじゃない業務体系です。実際B to Cの制作と現場が重なると現場の後半は眠気との戦いです。ステージなどの装飾を担当する施工屋さんがいるのですが、彼らはいわゆる大工的な格好で設営し、本番時は消えますが終了頃にまた撤去スタンバイで戻ってきます。ある現場での体験です。私はステージ裏の袖幕に用事があり、黒い幕をかき分けてステージ下の骨組みの方へ向かっていました。すると骨組みの下で人が倒れているのを見つけました!しかしよく見ると顔見知りの施工屋さんでした・・・。実はこれ、よくある光景で、いちいち会社に戻るのが面倒だったり、眠気に負けた人がステージ下の骨組みで爆睡していることはよくあります。ただ、暗闇の中で突然おじさんが倒れるように寝ていたら驚きます!このように現場に慣れている皆さんは、なんとか休憩や仮眠時間を確保し、ひっそりと休んでいます。そのくらい、B to Cの現場は過酷なんです。私もアーティストが早着替えをする簡易フィッティングルームで仮眠をとったことが何度かあります。(笑)B to C現場は体力勝負なところもありますね。

2.イベント業界の”B to B”

これに対しB to Bは『楽』ではありませんが、ある程度休みや業務形態が保証されています。なぜなら取引先企業も休みたいからです。企業側が休みだと様々な確認作業もストップします。現場直前など、よほどのことがない限り土日は休みです。では企業イベントとは何を行なっているのか?内容は様々です。例えば年一回の社長講演会(方針説明会)を派手に行い、講演終了後は社員みんなで懇親会をする企業もあります。他にも社内の各プロジェクトチームが行うプレゼン大会、業績優秀者を招待した立派な表彰式、業界内での新製品プレス発表会などです。特に最近では表彰式に力を入れている会社も多くあります。東京ドームを貸し切って行う会社もあるのだとか。心理学的にも、ある程度優秀な業績を残した方には、お金よりも皆の前で表彰される方が最も達成感や今後のやる気に繋げられていると立証されています。難しいところは、一般向けでなく企業ですから、その企業のことをいかに理解し演出内容へ落としていくかです。企業の製品だけではありません。企業理念、企業の歴史、何を売りにしている会社なのか、この会社の人に一番響くポイントは何なのか、そして社内の派閥や権力者にも敏感に対応する必要があります。実はこれがとても難しいのです。企業の方は自分の会社へプライドを持っています。代理店とはいえ、どれだけその会社のことを理解し接しているか、これが伝わらなければB to Bのイベントでは生き残れません。

3.”B to C”向きの人、”B to B”向きの人

イベント業界ではたくさんの人と出会います。私が今働いている会社は基本B to Bがメインですが、時々B to Cの依頼もあります。そんな中思うのが、向き不向きというか、スタイルの違いです。この人はB to Cだなーとか、この人は絶対B to Bだ!となんとなくわかるのです。例えば、基本性格が明るくてよく喋る、休みの日はじっとしていられない、最新のニュースやトレンドを見るのが好き、という人はB to C系の仕事をしている人が多いです。こういった人たちとの現場後は飲み会の嵐です。基本人懐っこく、ワイワイと楽しい空間が大好きですね。逆にB to Bの仕事を多くしている人は、割と陰気・・・いえ、真面目な方が多いです。というのも仕事の質が全く違います。企業イベントはいかにその会社について勉強しているか、そして勉強したことを企業が求める形で表現しているか、なのです。こういったことを日々考え続けるのって、結構辛いのです。そのためB to B向きの人は無口、でも黙って深い試行錯誤をしているタイプが多いです。同じ業界人からは理解されづらいですが企業クライアントからは受けが良いというのも事実かもしれません。

こういった風に同じイベント業界でも別職種のような様々な違いがあるのです。自分はどっち向きなのか考えることは、イベント業界で仕事をこなしていく上で必要だと思います。もちろん、いきなり仕事を選べる立場で働くことは難しいですが、ある程度この違いを理解してイベント業界の人と付き合っていくと人付き合いも楽になるかもしれません。

4.イベンターとしてのスタイル

 

 

 

 

今までざっくりとB to BやB to Cといったカテゴリーで分けましたが、業界には様々なスタイルで働いている人がます。演出に命をかけていて、受付や会場全体の運営には全く無関心の人。企業イベントしか請け負わないポリシーを持っている人。デザインは不恰好だけどトークの巧さで仕事をもらっている人。また、自分のスタイルが見つからず、場数を買われ現場ディレクターを続けている、もうすぐ50歳の人もいます。この方は元制作でしたが、だんだんと制作の仕事がなくなり現場ばかりを回るようになった人です。

この業界、制作と現場ではかなり大きな壁があります。こちらもまたお話ししたいと思っていますが、制作向きの人と現場向きの人でも分かれます。

自分のスタイルは何か、強みは何か、自分がいないと困るでしょう?と思わせる技はあるか。

イベント業界は不思議な業界で、なんとかコネやツテを使えば、いつまででもだらだら続けられる職業でもあります。過酷な仕事なのでお金はまあまあ良い。

数年経験を積めば手抜きループ作業も可能です。大したアイデアや発想はないけれど、過去の良かった企画を使いまわしにしているイベンターはたくさんいます。

幸い私は目指したい人が近くにいました。彼は常に新しいことを探し提案しています。

そしてクライアントに屈しず、制作や技術者側の肩をもつ人。大抵のPはクライアント命です。そこを堂々と違うものは違うと言い返す姿はカッコいいです。彼の技を盗みたい。良いものをたくさん見て、次に活かしたいと思わせてくれるのです。おそらく私はB to B向きで、現場の対応力よりじっくり考えたい派である、と気づき始めました。私も今、たくさんの方と仕事をして自分なりのスタイルを見出せてきたところです。

まとめ

今回はこの業界のスタイルについて書かせていただきました。毎年同じような案件を、上書きでこなそうと思えばできます。データ上の会社名や日付を変えて、おまけにちょっと文言も変えておくか・・・など。ちょっと説教くさいかもしれませんが、これで良いものって作れるのかな?と思う時があります。

イベントだってクリエイティブの世界です。誰かの心を動かせるようなイベントを作っていきたいものです。まずはこの業界のスタイル、自分のスタイルを見極めていきましょう!

 

<プロフィール>

|ペンネーム:MERU(メル) |年齢:27歳女性 |業種:イベントD(進行・運営)、企画書・台本・マニュアル制作、入稿データ制作、デザイン関係制作、英語対応可 |業界歴:3 |活動エリア:東京 |家族:旦那と共働き |所属組織:10名未満のベテラン揃い |スキル:制作に必要な知識に加え、デザイン関係(AI,PSD操作)、英語対応といった周りにないスキルでしがみついている |チャレンジしたいこと:時間効率化で副収入を得ること。仕事で海外に行くこと。 |前職:ボランティアで2年間海外の学校で教師をしていた |悩み:子供が欲しいが仕事も楽しいので辞めるタイミングが分からない。よってフリーになっても仕事がもらえる関係値を作りたい

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